ふくいアグリネット>稲作情報

No.6
(6月28日 調査結果より)

since 2006.5.25
last_update 2006.6.29
〜稲作情報について〜
稲作情報は、安定した稲作の参考としていただくために、編集しております。なお、編集につきましては、県内代表地点における生育調査結果と気象情報を参考にしております。


稲作情報作成委員会、水田農業レベルアップ委員会技術普及部会
                 (農業試験場農業技術経営課農畜産課JA経済連)より
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■お問合せ先
・具体的相談は、最寄の農業経営支援部課、またはJA(JA福井県中央会のリンク集をご参考ください)にお問合せください。
今回のポイント
◎7月8、9日は県下一斉の第2回草刈デー!!
◎ハナ、コシともに穂肥をしっかり施用!!

現 況
気象の概要(6月21〜27日、福井地方気象台)
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平均気温は22.5℃で、ほぼ平年並であった。
日照時間は2.6時間で、平年比70%と少なかった。日射量は14.2MJ/u/日とほぼ平年並みであった。
降水量は4.5mmに過ぎず、平年比8%と極めて少なかった。
今後もくもりや雨がちな天候が続く模様である。

生育状況稲作生育診断システムの現在の生育メニューで確認できます。)
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コシヒカリ
 5月5日頃までの移植では、草丈は平年並〜やや短く、茎数はばらつきが大きいが平均値はわずかに平年より少ない。葉令は平年並〜やや遅れ、葉色はわずかに淡い。
 5月中旬の移植では、前年より草丈は短く、茎数も一部を除いて少ない。葉令は前年より遅れているが、5月5日頃までの移植との差が小さくなってきた。葉色は前年並である。
 直播では、先週同様に前年より草丈は短く、茎数は少ない。葉色は前年並だが葉令はやや遅れている。
 幼穂長は、農試4月20日植えで2mm、5月2日植えで0.5mm程度である。
ハナエチゼン
 草丈が平年よりも長くなり、茎数も平年より多くなった。葉令は平年に近く、葉色はやや淡い。ややイネが柔らかい。
 農試気象対策試験(5月2日移植)の幼穂形成期は6月26日で、平年より2日早い。現地でも平年に近いとみられる。
イクヒカリ
 コシヒカリと同様の傾向であるが、やや茎数が多い。幼穂長は、農試4月25日植えで1mm、5月2日植えで0.5mm程度である。
各品種ともに弱小分げつの整理が進んでおらず、株元がやや混み合っている。

病害虫の発生状況
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斑点米カメムシ類の雑草地密度
 6月下旬の雑草地の草刈調査では、カメムシ類生息数は前年より少なくほぼ平年並である。
葉いもちの発生状況
 6月28日現在、嶺南地域で葉いもちの発生を認めている。嶺南地域では、全般発生開始期は25日頃、嶺北地域では7月第1半旬頃とみられる。BLASTAMによる感染好適条件が6月18日に3ヶ所、23日に6ヶ所、27日に3ヶ所、準好適条件が22日に1ヶ所で出現している。今後の気象条件にもよるが、進展期は7月3半旬、発病最盛期は7月下旬と予想される。発生量は、平年より少なく前年より多い予想である。
紋枯病
 垂直進展初期は平年並で、早生は7月3半旬、中晩生で7月5半旬の予想。発生量はほぼ平年並とみられる。特に前年発生の多かった圃場では注意が必要。
ニカメイガ
 発蛾最盛期は10日程度遅れており、第1世代幼虫の加害盛期は今月末以降と見られる。6月下旬の発生面積は、平年より多く前年並である。
セジロウンカ、ツマグロヨコバイの発生は、認められていない。

地力窒素の動向
 地力窒素の無機化量は、前年よりかなり多く平年よりやや多い。アンモニア 態窒素の残存量は、平年よりわずかに少ない。

対 策
コシヒカリの移植栽培
1) 穂肥
 幼穂長を必ず確認する。本年は、移植後の風や日照不足による発育の良否により、圃場による幼穂形成期の変動が予想されるので、7月上旬から時々幼穂の発育をチェックすることが望ましい。
 1回目の穂肥は、幼穂長10mmで施用する。幼穂形成期に「穂肥くん」で確認し、施用量・時期を決定する。極端に葉色がさめている圃場では、窒素以外の肥料を施用し、葉色の維持を図る。
2) 倒伏対策
 草型が悪く、葉身が柔らかいイネには、ようりんやケイ酸加里などを10a当たり40〜60kg程度早急に施用する。
 また、茎数が多く葉色が濃い場合には、下位節間が伸長して倒伏の危険性が高まるので、下位節間長と関連して伸長する第3葉身長を測定し、45cmを超えるようなら倒伏軽減剤(スマレクト粒剤等)の施用を検討する。
 倒伏診断の目安は、幼穂形成期の「草丈×茎数×葉色」値で16万以上である。 
3) 水管理
 中干しを継続する。生育状態(葉色や葉身の形態)や降雨条件を勘案しながら中干し程度を加減する。幼穂形成期以降は間断灌漑とする。

コシヒカリの直播栽培
1) 茎数が700本/u以上と多い圃場では、やや強めの中干しを継続して草型改善に努める。
2)幼穂形成期に草丈、茎数、葉色を把握し、その上で倒伏軽減剤の施用を判断する。倒伏程度3以上となる目安は、「草丈×茎数×葉色」値が14万以上である。
ハナエチゼンの肥培管理
肥効の発現が緩いようなら、穂肥2回目の施用を早める。基肥一括肥料の場合でも、水管理や葉色の変化を観察し、必要なら追肥する。

    
イクヒカリの栽培対策
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 幼穂形成期はコシヒカリとほぼ同時期と見られるが、必ず幼穂を確認する。第1回目穂肥は幼穂形成期(幼穂長2mm)に施用する。基準施用量は、窒素成分で2kg/10aである。茎数が少なく、葉色が3.5程度に落ちている場合には、穂肥を数日早めてもよい。

2)  コシヒカリより倒伏に強いが、穂数が450本/uを上回ると稈が細くなって品質低下の要因となるので、幼穂形成期の草型が不良な場合や、茎数が600本/u以上と多い場合には第1回目穂肥量をやや減量する。 
3)  紋枯病が発生しやすいので、必ず穂ばらみ期に防除する。病斑の進展が著しい場合には、穂揃期に2回目の防除を行う。

病害虫防除
1) 畦畔除草
 7月上旬は斑点米カメムシ類の幼虫期にあたるため、生息密度を抑えるために、出穂10日前までに除草を行う。
2) 葉いもちの防除
 葉いもちは急増期の発病を抑えるために、7月上旬に予防・治療効果のある粉剤・水和剤で防除する。または治療効果が期待できるオリブライト粒剤を湛水状態で施用し、適期防除に努める。畦畔から容易に葉いもちが見られる圃場は1回散布の10日後に追加防除が必要。
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紋枯病の防除
 紋枯病は土壌伝染するので、前年発生の多かった圃場では粒剤による防除を行う。高温・多湿条件で病斑が進展するので発生に注意する。防除時期は穂ばらみ期を中心とする。特にイクヒカリは罹病しやすいので、穂ばらみ期に必ず防除する。
4) 直播栽培
  葉いもち、ニカメイガが多発しやすいので注意する。防除は移植栽培と同様に行う。また、紋枯病も発生しやすいので、前年発生の見られた圃場は特に注意する。
 イネツトムシも発生しやすい。7月中旬の若令幼虫期に、1u当たり4.4頭以上を目安に防除する。
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