ふくいアグリネット>稲作情報

No.3
(6月7日 調査結果より)

since 2006.5.25
last_update 2006.6.8
〜稲作情報について〜
稲作情報は、安定した稲作の参考としていただくために、編集しております。なお、編集につきましては、県内代表地点における生育調査結果と気象情報を参考にしております。


稲作情報作成委員会、水田農業レベルアップ委員会技術普及部会
                 (農業試験場農業技術経営課農畜産課JA経済連)より
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■お問合せ先
・具体的相談は、最寄の農業経営支援部課、またはJA(JA福井県中央会のリンク集をご参考ください)にお問合せください。
今回のポイント
◎5月初め移植ではしっかり中干しを行う!!
   〜生育は回復傾向〜
◎直播のいもち病予防粒剤は
          遅れないように散布!!

現 況
気象の概要(5月31〜6月6日、福井地方気象台)
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 平均気温は20.2℃で、平年差+0.0℃と平年並であった。
 日照時間は8.3時間で、平年差+2.2時間と多かった。
 日射量は23.0MJ/u/日で、平年より27%多かった。
 降水量は0mmで、平年よりかなり少なかった。
 この1週間は、気温は平年並、日射は多く推移した。

生育状況稲作生育診断システムの現在の生育メニューで確認できます。)
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 コシヒカリの5月5日まで移植では、草丈と茎数はほぼ平年並、葉令はやや 遅れ、葉色はほぼ平年並である。5月中旬移植では、草丈、茎数ともにほぼ前 年並で、5月5日まで移植より葉令で1葉遅れている。
 イクヒカリもコシヒカリと同様な傾向であるが場所によるばらつきが大きい。
 ハナエチゼンの生育も、ほぼ平年に近い状態であるが、場所による茎数の差 が大きい。
 直播では、平年に比べて草丈は長く茎数はやや多い。葉令も進んでおり、葉色もやや濃い。
 
 
病害虫の発生状況

 いもち病の発生は確認されていないが、今後連続した好適条件が出現した場合、その7日〜10日後に病斑が発現する可能性がある。葉いもちの広域初発期は6月5半旬の予想である。
  ニカメイチュウの成虫発生最盛期は6月2半旬の見込みである。加害初期は6月5半旬の予想である。イネドロオイムシの幼虫発生最盛期は、6月4半旬の見込み。

対 策
 生育は回復しているが、前年同様に今後の気温上昇により地力および施肥窒素が発現して草型が乱れる可能性がある。 
 5月中旬植えでは生育量が小さいので、葉色を落としすぎないようにする。
移植水稲 (5月5日まで植え)
1) 中干しの実施
 溝切りして中干しを始める。
 6月中の根の伸びの良否は、収量や品質と密接に関連している。葉の立った稲姿を保ち、土壌下層への根張りを促すとともに、地耐力を高めて刈り取り頃まで水が入れられる水田にすることが、中干しの大きな目的である。このため、有効茎数を確保したら、早めに中干しを実施する。稲の生育状態や地力の多少により中干し程度を加減する。地力のない圃場では葉色を落としすぎないようにする。
 イクヒカリでは、中干しを行わなくて品質を落とした例があるので、必ず実施する。
 また、溝切りや暗渠栓の開閉・暗渠管の洗浄により、圃場全体ができるだ け均一な水分状態になるようにする。
2) ケイ酸質資材の追肥
 梅雨入り後の日照時間の減少による草型悪化を軽減するために、コシヒカリでは最高分げつ期から幼穂形成期(6月20日〜7月上旬頃)にケイ酸質資材を施用する。施用量は熔燐で40kg/10aを目安とする。
3) 病害虫防除
  いもち予防粒剤は湛水条件下で施用し、自然落水させる。オリゼメート粒剤は、いもち病に感染、発病後の散布は効果が低いので、発病前に散布する。発 病後は、治療効果が期待できるオリブライト粒剤を施用するか、粉剤・水和剤 で防除する。いずれの剤も中干し前に湛水散布し、3〜4日後から干しにかか  
 る。
 殺虫剤を箱施薬していない圃場ではイネドロオイムシの発生に注意し、6月4半旬頃にかけて防除する。
 ニカメイガ多発地域では葉鞘変色茎の発生に注意し、粒剤を用いる場合は6月10日頃、粉剤、液剤を用いる場合は6月15日〜20日頃に防除する。
 畦畔や農道の草刈りを行い、斑点米カメムシ類の生息密度を低下させる。

移植水稲(5月中旬植え)
1) 田干し
 浅水管理とするが、ワキが見られる圃場では適宜田干しを行う。中干しは有効茎数(18〜20本/株)が確保されてから行う。
2) 病害虫防除
 葉いもちが多発しやすいので注意する。予防粒剤で防除する場合は、遅植えでも6月上旬に施用する。
 また、ニカメイガが多発しやすいので注意する。防除は早植えと同じ時期に行う。

直播栽培
1) いもち病の防除
 今後の日照時間の減少により葉いもちが発生しやすいので注意する。粒剤で 防除する場合は、6月10日頃までに遅れないように施用する。  
2) 中干しの準備
 直播は移植に比べて稲株が小さく見え、しかも急速に分げつするので、遅 れないように中干しを開始する。コシヒカリの条播では、茎数100本/m   (330〜350本/u)頃までには干しあげ、最高茎数は600本/u程度に抑える。
 分げつの発生が良好で薬害などの障害を受けていない直播イネでは、6葉期に4倍、7葉期には5〜6倍の茎数になる。この点に留意して遅れないように中干しを開始する。
上記内容のPDF版資料(371KB)
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No1(5月25日)分
No2(6月1日)分

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