No.8(7月13日調査結果より)
平成16年7月14日更新
〜稲作情報について〜
稲作情報は、安定した稲作の参考としていただくために、編集しております。なお、編集につきましては、県内代表地点における生育調査結果と気象情報を参考にしております。

稲作情報作成委員会、福井米ハイグレード化技術・普及部会(農業技術経営課農畜産課農業試験場JA経済連)より

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■お問合せ先
・具体的相談は、最寄の農業普及部課、またはJA(JA福井県中央会のリンク集をご参考ください)にお問合せください。

・本情報については、
fukui.000@ei-net.ne.jp
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今回のポイント
◎ カメムシ注意報発令 多発年(H12)並の発生数

◎ ハナエチゼン出穂近し
  葉いもちから穂いもちへの伝染を食い止める!!

◎葉色淡い 肥効が弱ければ追肥

現   況
気象の概要(7月6日〜7月12日、福井地方気象台)
1)平均気温は、27.0℃で、平年に比べ 2.6℃高かった。
2)日照時間は、平年の 190%とかなり多かった。
3)降水量は、平年比 85%とやや少なかった。
 猛暑の後、週末に雨。  しばらくは曇天の予報

生育状況稲作生育診断システムの現在の生育メニューで確認できます。)
1)幼穂の生育急速  ハナエチゼンでは出穂間近
2)葉色かなり淡い


土壌・地力の概要(農試気対コシヒカリ7/5まで)
1)ケイ酸含量やや多。
2)窒素含有率やや少。

病害虫の発生状況
1)出穂期前後の雨に注意
 現在、葉いもちは進展期にあたる。上位葉での発病が見られる圃場もある。穂の出る時期に降雨があると穂いもちに移行するので、上位葉に葉いもち病斑の見られる圃場や葉色の濃い圃場では被害が心配される。
2)斑点米カメムシ類の密度は多い
 畦畔雑草地、圃場における斑点米カメムシ類の密度が多発した平成12年度並みに高いことから、発生予察注意報が7月12日付けで発表された。出穂が早まることから、特に早生・中生品種では要注意。
 参 考
 http://info.pref.fukui.jp/noutikusan/kankyou/syokubou/2004/tyuihou_no1.pdf
3)局部的に発生している病害虫
  圃場、地域によって紋枯病、イネツトムシ、イネアザミウマ、ニカメイガ、クロカメムシの発生が見られる。


対  策
移植栽培
1)穂いもち予防
  葉いもちの発生している圃場は、出穂までに必ず防除しておく。
 上位葉に葉いもち病斑が見られる圃場、葉色の濃い圃場は穂が出る直前と穂揃い期の2回、必ず穂いもちの防除を行う。特に1回目の防除時期が遅れないようにする。雨が続く場合は雨のやみ間を見てでも適期防除に努める。葉いもち多発圃場ではいもち病単剤で防除する。
 天候が回復すれば、葉いもちの発生していない圃場では出穂期頃に1回防除する。
 穂揃い期にはカメムシ類との同時防除を行う。

2)斑点米カメムシ対策
 出穂以降の草刈りは、カメムシ類の圃場侵入を助長するので注意する。薬剤散布は穂揃い期〜乳熟期と糊熟期(出穂10日後頃)の2回、畦畔も含めて防除する。特に、出穂の早い圃場や雑草の多い圃場では斑点米が多くなるので、防除を徹底する。
 粒剤の使用にあたっては、剤の特性を十分に理解し、適切に散布する(防除指針P25または上記HP参照)。

3)紋枯病の発生している圃場、イネアザミウマの多い地域では出穂直前に防除する。穂いもちとの同時防除を行う。
 出穂後、雨が多い場合には、穂揃い期にも紋枯病の防除を行う。

4)イネクロカメムシの発生の多い圃場は防除する。イネクロカメムシの防除時期は幼虫の発生する7月中下旬。

5)ニカメイガの発生の多い圃場は防除する。ニカメイガは成虫が飛ぶ7月下旬頃。出穂の遅い圃場では要注意。

6)遅植えや葉色の濃い圃場ではイネツトムシの幼虫が葉をまきはじめる7月下旬に防除する。

7)1回目の穂肥の肥効が出ない場合は、2回目に予定より増施する。
8)一括基肥の場合も、穂肥2回目の時期において、葉色が4.5以下しか現れていない場合は追加施肥する。
 
9)出穂盛期やフェーン時には褐変籾による茶米の発生防止のため、深水とする。ただし3日以上の湛水は極力避け、根腐れ防止に努める。
  一旦降雨はあったが、ヒビなどを通じて乾きやすい状態にある。曇天でも油断せず、乾きすぎないよう注意する。(稲作情報No7参照)

10)倒伏の恐れがある場合は、倒伏軽減剤を施用する。



直播栽培
1)5月5日頃までに播種されたコシヒカリについては、ほぼ幼穂形成期が確認された。7月18日〜19日頃には穂肥のピーク時期を迎えるものと思われる。
 必ず、幼穂長10〜15mmを確認して穂肥を施用する。平坦地における穂肥1回目の施用量は、N成分で1.5kg/10aを基準とする。

2)幼穂形成期における草丈(cm)×茎数(本/u)×葉色(群落)が140,000以上の場合、倒伏軽減剤の施用を考慮する。

3)葉いもちが多発しやすいので注意する。防除は移植栽培と同様に行う。

4)紋枯病が多発しやすい。前年発生の見られた圃場は、7月下旬に防除する。

5) イネツトムシが発生しやすい。7月中旬の若令幼虫期に防除する。1u当たり4.4頭以上を目安に防除する。


遅植栽培
1)幼穂を確認し、穂肥は遅れずに施用する。田植え時期により穂肥時期が大きく異なるので、注意する。

2)一般には昨年より茎数が多いので、葉色を勘案して施用量を減らす。

3)病害虫等については直播と共通するので、同様に注意する。


過去の稲作情報
No1(5月26日)分 No2(6月2日)分  No3(6月9日)分  No4(6月16日)分  No5(6月23日)分  No6(6月30日)分
No7(7月7日)分
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上記内容の参考資料(591KB) ★6/20〜7/20 倒伏・乳白米防止指導強化月間
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