since 2003.5.22
last_update 2003.8.21
No.11
稲作情報作成委員会、福井米ハイグレード化技術・普及部会(農業技術経営課、農産園芸課、農業試験場、JA経済連)

◎ 出穂後のいもち防除を行っていない場合は必ず穂揃期に防除!!
◎ 早生:そろそろ収穫準備
◎ 降雨が続いても土は意外に乾いている。積極的に灌水!


現   況

気象の概要(8月1日〜8月19日、福井地方気象台)
 1)上旬は平年並みになったが、中旬以降ふたたび低温。
 2)日照時間は、第1半旬のみ平年を上回ったが以降減少。
 3)降水量は、第2半旬で崩れ、9日に台風10号来襲。以降18日まで降雨。
 短期的に回復するが、長くは続かず、来週以降また不安定な予報。


 なお、気象データについては、稲作生育診断システムの気象データメニューより閲覧できます。
 もちろん、気象情報システムもご活用ください。



生育状況稲作生育診断システムの現在の生育メニューで確認できます。)
1)出穂:連休植では平年並み。例年なら田植え時期が遅くてもかなり追いついてしまっていたが、本年は生育差がほとんど縮まらず、コシヒカリの出穂の期間は大変長期化した。
 出穂時の低温降雨で、一圃場内の出穂もだらついた。ただし、穂揃い自体は昨年のように著しい差が生じたわけではない。
2)m2当たり総籾数:誤差が大きく判然としないが、平均的にはほぼ平年並み。
 連休以降植でやや少ない地点は目立つ。
3)登熟の状況
 表1 ハナエチゼンの登熟中期の乾物重;(pdfファイルを参照)
 出穂後日数による調査のため単純比較はできないが、登熟速度は著しく遅れた。

 表2 登熟の状況(ハナエチゼン 農試気対 5/2植、7/21出穂期、単位;%)
水   分 青 籾 率 青未熟米率
8月15日 32.3 49.8 72
8月18日 29.6 24.6 26
8月20日 28.5 17.3 17

病害虫の発生状況
1) 穂いもちの初発は、早生では7月末、中生では8月3半旬に発生を確認した。早生では多発圃場が見られ、出穂が早いほど発生が多い傾向が見られる。中生では8月13日、14日、16日に感染しやすい気象条件があった。
2)コブノメイガの被害が散見される。



対  策
1.ハナエチゼンの刈り取り時期
 刈取り開始の予測に当たっては、例年どおりの数値(ハナエチゼン:955℃・日、コシヒカリ990℃・日)を根拠とする。


図1 平均気温と出穂〜成熟期までの積算気温との関係

 7月21日出穂であれば、現段階の刈取り開始予測日は8月28日となる。(積算気温表参照)。
 一方、水分の経過(表2)からは、より早い時期の刈取り開始時期(水分25%を開始時点とし、日平均0.7%減少とすれば8月25日)も想定される。
 また、これまでのところ胴割れの危険は比較的小さいこと、青未熟の残存が懸念されることから、若干ゆっくり目の刈取り日設定とする。さらに、施設の能力等も踏まえながら刈取り作業の計画を立てる。
 ただし、一部には肥料不足と見られる、突出して黄化した圃場もあるので、それらに対しては刈り遅れしないよう配慮する。

2.穂いもち防除
1)穂いもち防除は出穂直前と穂揃期の2回防除が基本である。コシヒカリの遅植栽倍、直播栽培において、出穂後の防除を行っていない圃場は穂揃期の防除を行う。2回目の防除は遅れても効果が期待できる。
2)出穂がばらついている圃場はさらに1週間後に穂いもちの追加防除を行う。
3)籾いもちが見られる圃場は2次感染を防ぐために追加防除を行う。

3.水管理
1)土壌が軟弱な圃場では、暗渠の栓を解放する。
2)しかし、降雨が続いていても、降水量自体は灌水量に比べればはるかに少ないので、土壌は意外に乾燥し、大きな亀裂が走っている水田も多い。まだ青味の残る稲体では吸水量も多く、灌水が必要になる。特に排水路側の土壌に注意して、乾きすぎないうちに灌水する。

「8月10日〜9月10日は水管理指導強化月間です。」


4. その他
1) コブノメイガは幼虫が葉を巻き始める時期にあたる。出穂期の圃場では上位3葉の食害葉率30%、それ以降の圃場では食害葉率70%を目安に防除する。
2) 褐変籾の多い所は別刈り取り、別仕分けを行う。


過去の情報
No.1(5月22日)  No.2(5月29日)  No.3(6月5日)  No.4(6月12日)  No.5(6月19日)
No.6(6月26日)  No.7(7月3日)  No.8(7月10日)  No.9(7月17日)  No.10(8月20日)

上記内容の参考資料;145KB(pdf_file)
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